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執筆者の写真lims_takahashi

Moldin' Series

モルディン名義でリリースしている硬質発泡ウレタン素材のモデル。

現在モルディン・メアンダのオリカラを作らせて頂いているのですが

今回あらためて硬質発泡ウレタン素材に対しての自分の見解を少し。


発泡素材と言うとひとくくりにされがちですが

実際には高密度発泡スチロール系と硬質発泡ウレタン系などがあり

何の樹脂で発泡させるか?により素材の強度などの特徴が変わります。

うちは後者の硬質発泡ウレタン系になるのですが

その名前の通り硬く割れにくい強度を持っています。


この画像は下地処理も何もしていない状態のまま

コンクリートの壁に5回かなりの力で叩き付けたブランクになります。

壁の凹凸により本体にいくつかの凹みができた程度で

ウッド素材と変わらない損傷具合と言うのが分かるかと思います。

皆さんの中には発泡モデルって

岩盤とかにぶつけるとポキッとふたつに割れるんじゃ?

と思っている方も多いのかもしれませんが

硬質発泡ウレタン素材は全然そんな事ありません!


そんな強度故にブランク単価がウッドのブランク単価と

実はさほど変わらないという意外と知られていない点があるのですが・・・。


ではなぜ硬質発泡ウレタン素材でルアーを作るのか?


皆さんが良く知るところの形状や比重の均一性の確保という

理由だけではもちろんありません!

発泡ボディは質量(物体の動かしにくさの度合いを表す量)が

ウッドボディに比べるとかなり小さいと思っています。

その質量の小ささ故にウッドボディよりも高い浮力を生んでいると。

小さな質量の高浮力ボディは

ロッド操作と水面の波っ気などに敏感に反応するので ターン中でも水面の変化で一瞬フラついたりヒラを打ったりと

ウッドボディとは違うプラスαの良い動きを出してくれるのです。

またステイ中も水流などに反応しやすくユラユラ揺らいだり

フラついたりと自然な生命感が感じられるのです。

またターンなどのアクション後の慣性の力が弱いため

次の動作へスムーズにキビキビ移れるのも特徴のひとつで

前の動きに引っ張られ過ぎないのもある種の良い部分だと思います。


以上のようなウッドボディとは違った利点が多いので

硬質発泡ウレタン素材のモデルをアイテムに合わせ制作しています。


このモルディン・メアンダはテールブレードのペンシルベイト。

断面がちょっとした台形になっていてフラット面が多いので

特に水面変化に敏感に反応し揺らぎやヒラ打ちしやすくなっています。

約270度の角度でするショートターンは良過ぎるほどのキレと軽やかさ。

ウッドモデルとはひと味違うモルディンシリーズをぜひとも。


次回ブログでオリカラの各カラー説明と思いなんかを書こうと思っています。

どうぞよろしくお願い致します。



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